[年中行事]月見の室礼

2024年08月29日

十五夜と十三夜、ふたつの月を観ることを月見といい、一方しか見ないのは片見月といい不幸なこととされてきました。現在では、10月の満月を観るようになってきています。

十五夜は、十五にちなみ、一寸5分の大きさのお団子15個と、芋類や秋の収穫物、秋の七草などをお供えします。
この際は、唐に学んだ左上位の文化にしたがい、月から見て左側に自然が育んだ作物を右側に人が作ったお団子を配します。

また別名栗名月、豆名月とも呼ばれる十三夜ですが、ともにこの時期に収穫される作物に由来します。いが付きの栗や枝豆など豆類をお供えします。

そして、十三夜にお供えするお団子は、十三にちなみ13個もしくは3個とします。
重ね方は十五夜の時と同じ様に一番下に9個、その上に4個で二段とします。3個の場合は重ねずに三角形を作るように並べます。

お月見の室礼では様々なお野菜や果物を盛りますが、葡萄や豆類などの蔓ものを必ず盛るようにします。「蔓は万代に続く」蔓の習性に月と私たちとのつながりを願い託します。